空き家はシロアリにとって楽園

空き家は、「防災」・「防犯」・「衛生」・「景観」等の面で大きな問題を生じさせ、いわゆる「空き家問題」として危惧されていますが、空き家はシロアリにとって恰好の餌場、繁殖場所となることが多く、羽アリの大量の発生源となることがあります。
人口の減少により今後も空き家の増加は続くと考えられていますが、空き家への白蟻被害を長い間放置しておくと、家屋倒壊などの安全面の問題だけでなく、シロアリの繁殖により近隣の家にも侵入してしまうリスクも高くなります。

空き家をリフォーム中にシロアリ発見

こちらの写真は、売買後のリフォーム中にシロアリの被害がわかり、「しろありの窓口」に相談があり、駆除を行った案件です。

空き家の白蟻被害写真

空き家の白蟻被害(天井裏)

空き家の白蟻被害(天井裏)

空き家の白蟻被害(天井裏)

このように、長い間、空き家になっていた家を中古で購入したけども、シロアリによる被害がかなり進行していたなんてこともあります。

空き家のシロアリ駆除(和室)

アパートの空き部屋の白蟻被害(和室)

空き家の白蟻駆除(和室)

アパートの空き部屋の白蟻被害(拡大写真)

こちらは長い間空き室になっていた賃貸アパートの部屋で、不動産会社さんからの相談でした。

畳の部屋がボロボロですね。空き家はシロアリにとってはまさに楽園のような場所なのです。

自治体との協力を・・

最近では、自治体と民間企業が協力して空き家問題を解決する取り組みがされているようです。
福岡市のある不動産会社さんの空き家問題解決の事業では、美観上、立地上、売却や借り手がつくのが難しい空き家を、複数戸ワンルームに改修して賃貸物件としての価値を作り、借り手をつけているそうです。
またある医療法人では、地域の人が支え合うためのふれあいの場として、介護予防教室や医療介護専門職による相談窓口、認知症カフェなどを行っています。

空き家を有効に活用する対策として、このような取り組みが全国的に行われているようですが、空き家のシロアリ被害の問題を解決する取り込みも考えなければいけません。

まずは自分の家にシロアリが侵入しないように5年ごとのシロアリ予防施工を行いましょう。