羽アリはシロアリなの?
シロアリなのに、なんで羽があるの??
と、お思いの方も多いのではないでしょうか?
「羽アリ」と「シロアリ」
両者は名前は違いますが、羽を落とす「羽アリはシロアリ」です。
シロアリは、巣がある程度成長したり巣の危険を感じると
ニンフ(女王・王の予備軍)が羽を生やして羽アリとなって飛び立ちます。
蟻(クロアリ)も同じように成熟した巣から羽を持つ女王アリと雄アリが多数飛び立ちますが、蟻の羽アリは陸に降りた後、直ちには羽を落としません。
このページでは、羽アリとシロアリの違いと関係が理解できるように説明をします。
「羽アリ」と「シロアリ」の関係

羽アリとは?
「羽アリ」とは、羽を生やしたシロアリ、蟻(クロアリ)の総称です。

シロアリの生態
集団で生活をしているシロアリやアリには、それぞれの階級に役割があり、巣の規模が成熟すると、一年のある時期がくると女王・王の予備軍が新しい巣の形成のために、一定の期間に飛び立ちます。
シロアリは、普段は羽を生やしていませんが、この時だけ、ニンフ階級(女王・王の予備軍)が羽を伸ばして飛び立つのです。
「羽アリ」は、「シロアリ」または「クロアリ」であることは分かりましたか?
また、羽を生やしたシロアリとクロアリのそれぞれからさらに羽アリの種類が分かれます。

ヤマトシロアリの羽アリ

イエシロアリの羽アリ

クロオオアリの羽アリ
例えば、
シロアリの羽アリには、ヤマトシロアリの羽アリやイエシロアリの羽アリ、アメリカカンザイシロアリの羽アリなど
クロアリの羽アリには、クロオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、トビイロシワアリなど様々な種類があります。
私たちは、これらを総称して「羽アリ」と呼んでいます。
上のイラストのように、シロアリの羽アリとクロアリの羽アリは見た目が違います。
シロアリの羽アリは
胴体が寸胴で前後4枚の羽の大きさが同じです。
また、陸に降りた後は、簡単に羽が落ちます。
シロアリの社会性と生活環
シロアリは、巣の中心にいる王・女王を中心にして集団で生活をしています。
その数は、シロアリの種類によっても変わりますが、イエシロアリになると100万匹を超えることがあります。

シロアリの巣の中心では生殖階級の王・女王が常に産卵活動を行っています。
職蟻階級(働きアリ)は、餌の採取や、王や女王の身の回りの世話をしています。
兵蟻は、職蟻の監視や、外敵から巣を守るために、偵察や時には身を捨てて外敵と戦います。
シロアリは生まれながらにそれぞれの役割があって、大家族で生活をしているのです。
子供が増えて巣の規模が大きくなると、ニンフ階級(女王・王になれる階級)のシロアリは羽を生やし、新しい場所で繁殖をするために一斉に飛び立ちます。
そして、オスとメスがカップルになって、繁殖に適した場所にたどり着くと、やがて新しい大家族が誕生します。
このように、
「羽アリはシロアリ」であって、将来の王・女王となることができるシロアリなのです。
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補習:何故、羽アリなのにシロアリなの?
シロアリというと黒蟻のように地面を歩いているイメージをお持ちかと思います。
しかし、シロアリは、警戒心の非常に強い生き物で、光や風を嫌い、我々人間の前には滅多に現れません。
シロアリは数万匹以上の大家族で、それぞれに役割分担を持って生活をしています。
1つのシロアリの巣には、産卵活動に専念する役割の女王アリと王アリ、餌場を探して仲間に餌を分け与えることに専念する役割の職蟻、外敵から仲間を護るなどの役割の兵蟻などがいて、各々の階級のシロアリで仕事が分担されています。
シロアリの使命は子孫の繁栄ですから、コロニーでは常に産卵活動を行っています。ところが、同じ巣にいる家族の数がある程度まで増えると、子供たちが別の場所で繁殖を行おうと巣別れを行います。
そう、この巣別れの時にシロアリは羽を生やすのです。
シロアリは、家族が増えて巣別れの時期が来ると、生殖階級のニンフ(女王・王の予備軍)が羽を生やして一斉に飛び立ち、新しい場所で生殖活動を行い繁殖し、新しいコロニー(巣)を創ろうとします。
この巣別れは群飛や結婚飛行と呼ばれ、シロアリの種類によって時期が異なります。
ヤマトシロアリで3月頃から5月中旬にかけて(東北は、5月下旬~6月)イエシロアリで、5月下旬頃から梅雨の終わり頃まで、飛び立ちます。
このようにシロアリの生態上、普段は土や木材の中にいても、ある時期になると一部のシロアリが羽を生やして飛び立つ現象が起きるのです。

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