クロアリの羽アリの見分け方
上記のイラストのようにクロアリの羽アリには「胴体にくびれ」があり、前後の羽の大きさが違います。

胴体がくびれていれば、クロアリです。

クロアリにはイエヒメアリやオオハネアリなど種類があります。「クロアリ」と呼ぶのはこれらの総称です。

イエヒメアリの羽アリは、春から秋にかけてみられます。
イエヒメアリは、壁の亀裂や壁と柱との僅かな隙間などから
家の空所に侵入して巣を作るため、巣の場所の特定が難しく、駆除が困難です。

オオハリアリの羽アリは6月~9月にかけてみられます。
オオハリアリは、肉食性で、シロアリを好んで捕食するため、
シロアリ被害が多くみられる台所や風呂場など湿度の高い場所の木材中や、コンクリートの割れ目の中などに営巣することもみられます。

トビイロケアリの羽アリは、7月~8月にかけてみられます。
トビイロケアリは、土中や湿った朽木の中に巣を作りますが、建物の木材中に営巣することもあります。
木材は食べませんが、人間に噛みつくことがありますので注意が必要です。

サクラアリの羽アリは10月から11月にかけてみられます。サクラアリは淡褐色のアリで、建物の壁の中や床下空間、屋根裏などに営巣することがあります。

クロアリは、シロアリのように、家の柱や土台を食べることはありませんが、部屋の中に大量の羽アリが発生すると精神的な負担が大きいかと思います。
また、クロアリの中には、人間に噛みつく種類もありますので、
家の中からクロアリの羽アリが大量に発生してしまい、早期に解決をされたい方は、ペストコントロール事業者に相談されることをお勧めします。
できるだけ費用をかけたくないなどで、まずは自分で駆除を行う方は、殺虫スプレーは用いらずに、クロアリ用のベイト剤(毒餌)によって駆除を試みることをお勧めします。
理由は、クロアリは集団で活動をしていますので、殺虫スプレーを撒くことで、他のクロアリが警戒をしてしまい、
結局、自分で駆除ができずに専門の業者に依頼をしたときに、クロアリが警戒状態となっていて、業者が設置する毒餌に食いつかないということがあるからです。

クロアリ駆除もシロアリのように完全に駆除する必要があります。