「天井から小さな虫がパラパラと落ちてくる」
「畳の隙間から小さな虫が出てくる」
「よく見ると、床に羽だけがあちらこちらに落ちている」
「羽アリなのに羽を落とした虫がウロチョロしている( ;∀;)」
3月から7月にかけては、このような相談がよくあります。
羽アリなのに羽を落とす虫は、シロアリの可能性が考えられます。
このページでは「羽を落とす羽アリ」について詳しく解説しています。
1 羽アリなのに羽を落とす虫の正体
「羽アリ」とは、クロアリやシロアリが巣別れなどで飛び立つために羽を伸ばしたものの総称です。

「シロアリ」と「クロアリ」、両者はよく見ると見た目が異なります、
シロアリかクロアリかの違いは、
「胴体のくびれの有無」「触覚の特徴」「4枚の羽の大きさ」で判別できます。
また、クロアリの羽アリは羽を落としませんが、シロアリの羽アリは羽を落とします。
参考:羽アリがシロアリか分かる簡単な質問←すべて当てはまったらシロアリ

ヤマトシロアリの羽アリ(3月~5月)

イエシロアリの羽アリ(梅雨)
一般に、羽アリは一年の巣別れの時期になると飛び立ちます。
これは、シロアリの巣が成長して大きくなると、巣の構成員の一部のシロアリが羽を生やして巣別れをして、新たな巣を作るために繁殖活動を行なおうとするためです。
シロアリの羽アリの種類によって、飛び立つ季節は異なり、上の写真のように、春に見られる黒い羽アリはヤマトシロアリと呼ばれ、梅雨に見られる茶色い羽アリはイエシロアリと呼ばれます。
2 何故、羽アリなのに羽を落とすのか

シロアリの羽アリには基部近くに切離線というのがあって、陸に降りた後しばらくすると切離線から簡単に羽が落ちるようになります。
クロアリはこの切離線がないため、羽を落としません。
したがって、シロアリの羽アリが家の中いると、床や畳に羽だけが落ちている現象が起こるのです。
家でウロチョロしている羽を落とした羽アリはの正体はシロアリの羽アリかもしれません。
但し、羽アリがシロアリだったからといって、お住まいがシロアリ被害に遭っているとは限りません。
何故なら、羽アリは外から飛来してくることもよくあるからです。
羽アリは光に反応して集まる習性があり、家の灯りに誘われて外から飛んできます。
例えば、部屋の窓や玄関のドアを開けていれば、家の外から羽アリが進入してきますし、
梅雨の羽アリは夜間に発生して光に集る習性が強いため、家の明かりが外に漏れていると、集って来てサッシなど僅かな隙間をくぐって家に入ってくることがあります。
シロアリ調査の経験上、数匹程度の羽アリの数であれば、外から飛んできたというケースが多いです。
もしも、羽アリが家の中で大量に発生している場合は、シロアリ被害が原因で羽アリが発生している可能性が考えられます。
殺虫スプレーなどは使わずに、そのままの状態でシロアリ駆除業者にシロアリ調査を依頼してください。
※数匹程度の羽アリの飛来がきっかけでシロアリ調査を依頼しシロアリ被害に気付くこともあります。
3 天井から羽アリがパラパラと落ちてくる理由

羽を落とした羽アリ
特に、梅雨時期になると天井の隙間から茶色い虫が落ちてくるという相談をよく受けます。
この原因は、天井裏のシロアリ被害が原因で羽アリが発生しているケースと近所の家や公園などの樹木で発生した羽アリが飛んできて天井裏に入ってきたケースがあります。家の中からシロアリが発生しているのか、外部からの侵入なのかを確認しなければいけません。
羽アリの飛来により天井裏から虫が落ちてくる理由は、シロアリの羽アリは光に向かってくる習性がありますので、家から漏れる光で集まってきて天井の隙間から侵入してくる場合があるからです。羽アリは天井裏に辿り着いて降りたあと、しばらくすると切離線から羽を落とします。羽アリは羽を落とすと雄雌が対になり生殖活動をおこなう場所を探してどこかに潜ろうとします。
これが羽アリが外からの飛来してきても天井から羽アリが落ちてくる理由です。
4 畳の隙間から羽を落とした虫が出てくる理由
羽アリは羽を落とした後、生殖活動のためにどこか営巣できる場所を探して潜ろうとします。畳の隙間があれば、その隙間に潜ろうとします。潜った羽アリは住みつかないのかという質問もありますが、羽アリは乾燥に弱く、羽を落とした後はほとんどが死んでしまいます。
5 まとめ
シロアリの羽アリは切離線というのがあって、簡単に羽が落ちるようになっています。光に集まる習性があるため、家から漏れる灯りで寄ってきて、サッシの隙間から家に入ってきたり、天井裏へ入ってきたりします。ただし、大量の羽アリが発生している場合は家の中からの発生の可能性が疑われます。早めにシロアリ駆除業者へのシロアリ調査依頼をお勧めします。
羽アリの発生でお困りの方はお気軽にご相談ください。
尚、羽アリの発生原因の調べ方についてはこちらをご参考になってください。

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